企画展
平成28年11月1日(火)〜平成29年3月31日(金)
書簡往来 ―手紙のなかの心―
その時あなたの手紙を渡された
私は泥まみれの指先きでそれをつまむやうにうけとり
ふところの襟の間にはさむだ、
胸があたゝかく鼓動しはじめたやうだ。
自作の詩を送り来し香織の手紙かたはらにおき今日の晝餉は
(晩年の歌ノートより)
原阿佐緒記念館には、阿佐緒がやり取りした書簡が数多くのこされています。家族や友人、そして共に短歌の道を歩む仲間たちと交わした手紙からは、その時阿佐緒が何を感じどう行動したのかを読み取ることができます。
インターネットや電子メール、ソーシャルネットワークなど、様々なツールの発達した現代では失われつつある手紙によるコミュニケーションに焦点をあて、阿佐緒と周囲の人びととの関係をご紹介します。