平成25年度 原阿佐緒記念館企画展
平成25年11月3日(日)〜12月27日(金)
旅路の果て

明治29年、阿佐緒は学業のために一人家を離れることとなった。この時、阿佐緒はわずか数えで9歳であった。この後も修学や就職のため、そして全く新しい生活を始めるために阿佐緒は度々故郷宮床をあとにした。ふるさとを遠く離れた地で阿佐緒は時に希望に燃え、時に傷つきながらも懸命にその時その時を生きた。しかし望郷の念に駆られ、故郷の美しい自然とそこに暮す人々、そして家族に思いを馳せることもあった。阿佐緒の中の故郷宮床は美しく、また時に厳しくもあったが、そこはいつも阿佐緒にとって帰りつく唯一の場所であった。人生そのものが旅であったとも言える阿佐緒は、どのような思いを故郷に寄せたのだろうか。